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経営者のための税務・会計解説

2010.6.15社長さん!“役員退職金”の準備は大丈夫ですか?

この文章・図表は、染宮教育総研株式会社によるものです。

今、役員退職金が危ない!

1.生涯現役と言いたいが……

最近ではモーレツサラリーマンなんて言葉も聞かなくなりましたが、企業の経営者にとって会社はやっぱり家族も同じ。
文字通り、

● 人生を賭けて創業し、会社に一生を捧げてきた。

あるいは、

● 長い年月を費やし、受け継いだ会社を育てあげてきた。

わけですから、自分が経営する会社を我が子のように愛しく思うのは当然です。できれば生涯現役を貫きたいと考える方もいらっしゃるでしょうが、人は毎年1歳ずつ必ず歳をとります。若くて元気のよい経営者も、いずれは退職を迎えることになります。
そのとき、これまでの苦労に対する慰労の意味を込め、経営者にとっての宝物である“役員退職金”を会社からもらい、新たな生活の保障とすることになります。しかし、この役員退職金が危なくなっているのを、経営者の皆さんはご存知でしょうか?

2.赤字・債務超過・含み損……

1990年代初頭のバブル崩壊による平成不況以降、役員退職金をめぐる事態は一変してしまいました。

  • 右肩上がりの高成長が続き、剰余金が十分にあった時代。
  • 手元に現金がなくとも担保力があって、銀行からの借入も返済も容易だった時代。

そんな時代はもはや遠い過去となりました。勝ち組・負け組なる言葉が定着し、あらゆる業界で二極化が進行。格差是正が政治的にも経済的にも重要な問題になっています。特に、中小企業にとっては、今後もまだまだ厳しい状況が続くと予想されています。そうした中で、役員退職金も経済が右上がりの時代の、

● いかに役員退職金を多くもらうか?

というテーマから

● 役員退職金を確実にもらうためには?

● 役員退職金の財源を確保しておくためには?

という「より切実な」ものに変化してきているといえます。

とりわけ中小企業においては、経営者個人の裁量が大きい分、役員退職金も経営者の自己責任で準備する必要があります。つまり、払いたくても払えない「支給財源の危うさ」が問題なのであれば、何としてでもその財源を確保しておかなければなりません。いざとなれば銀行から借りればよいという甘い考えは捨ててください。土地・マンションなどの不動産、株・投資信託などの有価証券の資産価値が下落し、担保力が不足していては借入も困難ですし、赤字すれすれの低成長が続き、業績が伸び悩んでいる状態では、たとえ借りられたとしても将来の返済がたいへんです。
「毎月の資金繰りで退職金のことなど考えていられない」というのが経営者の本音でしょうが、役員退職金は早めの準備が大事。いざというときに慌てないよう、まずは支給財源の検討から始めましょう。

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