ニッチな領域まで押さえたカバレッジの広さを評価
- ◆ KnowledgeStoreの活用シーン
- 新規事業開発に際しての市場マクロトレンド把握
(市場性、競合他社・技術情報、トレンド等)
- ◆ ご担当されている事業内容
- ヘルスケア、アグリ、化粧品、サステナビリティ
[ お話をうかがったご担当者さま ]
導入前の
課題・悩み
- 市場マクロトレンド(特に新規事業関連)の把握が困難で非常に時間がかかる。
- 新規事業開発では、事業性検証の段階で不採用になるテーマが多く、すべてのテーマに対しマクロトレンド把握に時間をかけるとリソースのムダになる可能性が極めて高い。
- ネット検索では、情報の妥当性・信頼性が低い。
導入後の
成果
- 新規事業分野の市場トレンドが各種フレームワーク(PEST分析、5F分析)で整理されているので、業界の背景も含めて把握できる。
- 「アナリストアワー」を活用することで、一般的な市場調査では報告されない粒度やテーマの情報が把握できるようになった。
- プランニングからデベロップメントのサイクルを非常に早く回せるようになった。
どのような経緯でKnowledgeStore導入をお決めいただきましたか?
上田さま我々はプランニングだけではなく、デベロップメントに関することも含めて対応しないといけないので、かなり幅広く情報を取得しなければなりません。
「開発の初期段階のツールも必要」だし、「深堀りした調査をするときのパートナー企業を探すサービスも必要」などと考えて、約1年間いろいろなサービスをトライアルしました。
これだけ幅広く情報を押さえているということで、KnowledgeStoreのサービスがとてもしっくり来たというのが、導入の経緯です。
カバレッジの広さを特にご評価いただいたということですね。
上田さまKnowledgeStoreは樹脂添加剤(紫外線防止剤等)の領域も扱っており、それ自体がかなりニッチな領域ですが、細かいところまでことごとくレポートでカバーされていました。幅広く探索しなければならない中では有用です。
KnowledgeStoreから知らなかった素材や使い方の気づきを得ることもありました。
市場マクロトレンドを把握する際に、どのように役立ちましたか?
上田さまある業界の外部環境を調べたときに、全体把握がすぐできるところが一番ありがたいです。
例えば「世の中の法規制の変化によって中国で低VOCの規制が厳しくなっているから、将来的にここがチャンスになる」といった見立てができるようになります。
その業界の競合やシェアにも確かに興味はありますが、それよりも前のフェーズの情報が私にとっては重要なんです。
そういう情報は、KnowledgeStoreはとても分かりやすくレポートされていますので、ビジネスアイデアにも繋がると思っています。
業務効率の観点ではいかがでしょうか?
上田さまプランニングからデベロップメントのサイクルを非常に早く回せていると思います。
「こういうマーケットであれば、この領域はうちの会社では進出するべきじゃない」と見切りが付けられますし、もしやるべきだと判断した時には「ここを深掘りして調べてみよう」というサイクルを効率よく回していくことができますね。こういうツールがないと、惰性で検討を続けてしまいかねません。
取捨選択を早くできるようになった分、深堀り調査に効率よく時間を割けます。
レポート検索するときの操作性も良いですね。そこもかなり重要なポイントだと思っています。
アナリストとチームのような関係を築き、
本当に調査すべきことを深掘りしていく。
- ◆ KnowledgeStoreの活用シーン
- ・マーケット調査を通じたターゲット(用途、顧客)の絞り込み
・新たに立案する事業戦略の妥当性検証
・マクロトレンド把握
・深掘り調査
- ◆ ご担当されている事業内容
- 他社との事業連携全般
出資、M&A、JV、ライセンシング、共同開発など(黒田さま)
界面活性剤関連事業(山本さま)
[ お話をうかがったご担当者さま ]
導入前の
課題・悩み
- リサーチデータの信頼性判断が困難だった(調査方法、ソースの特定)。
- 素材・中間材のメーカーであるため、顧客が想定している用途やターゲットユーザーを捉えにくい。
- 商社・代理店経由の限定的な情報では、グローバル市場のダイレクトな取引に必要な専門領域の市場を把握できない。
導入後の
成果
- 主要顧客や競合他社へのヒアリングによる信頼性の高いデータで検討・判断できるようになった。
- 「アナリストアワー」での追加調査により、市場優先順位の理由や根拠を明確にして判断できるようになった。
- 顧客の生の声が反映された調査により、技術サポートなど潜在的なニーズも発見できるようになった。
- 調査レポートを社内説明に活用することでリソース不足をカバーできるようになった。
海外のマーケット情報を集めて、どのような課題を解決したかったのでしょうか?
黒田さまスタートアップとの連携も含めた他社との協業を視野に、ダイレクトな取引をベースに考えていますので、自分たちである程度、専門領域の市場情報などの知識を保有していないと会話が成り立たないのですが、一方で我々は中間材のメーカーなので、その先のお客さまがどのようなところに商品を卸して展開しているのか、どのような用途を想定しているのか、という情報が非常に手に入りにくいです。
我々の既存の事業で蓄積しているノウハウがあるとしても、市場情報は圧倒的に不足と言いますか、知らないことが非常に多いです。
国内でしたら、多少なりともお客さまとの接点などで情報が入りやすいですが、海外となるとなかなか厳しい。
KnowledgeStore導入前も顧客ヒアリング、公開情報検索、市場レポートの購入など取り組まれていたと思いますが、情報を入手するうえでどのような課題を感じていらっしゃいましたか?
黒田さま2つの課題を感じていました。
1つめは、商社・代理店を通じたビジネス展開が主体なので、ある特定の階層からの情報しか入ってきにくいことです。
2つめが顧客ヒアリングの数が限られる点です。一次情報が入ってきて非常に貴重なソースではありますが、我々がまだデジタルマーケティングやDXの取り組みが遅れているので、人の手を介した情報の母数が限られてしまいます。
何人、数百人、数千人の声を聞こうと思うとそれだけの人の時間と手間をかけなければならない。
一社一社のホームページを見てアニュアルレポートを見ていたら時間も足りず、それを体系的に整理していかないといけません。
あと、これまで購入した市場レポートについては調査方法や情報源が不明瞭なケースもあり、信用に足るのかレポートを見ただけではなかなか読み取れないのも課題でした。(“何社から” “どのような方法で” “誰が誰にヒアリングしているのか” が分かりにくい)。
山本さま弊社が中間材のメーカーなので、企業を検索する場合、川上で原料とか石油とかナフサのデータが取れたり、川下だと自動車の生産台数などのデータは見ることができますが、やはりダイレクトな中間材の市場や評価等のデータはとても少ないと思っていまして、困っていることでもありました。ここがKnowledgeStoreを導入した理由です。
アナリストと週に1回ミーティングをしながら具体的な調査領域を指定して、貴社が欲しい情報を的確にご依頼いただいてるなと思いました。
黒田さま我々のやりたいことを理解してもらう必要があったので、我々の資料を事細かに説明して理解してもらいました。そのうえで調査していただきたいことをかなり細かく依頼しました。
最初の段階で調査にどのくらい時間がかかるか回答していただけるので、我々の希望する期日に間に合うかどうか判断しつつ、本当に必要な調査内容を週に1~2回の打ち合わせで絞っていきました。
表面的な調査になってしまうのは避けたかったので、同じチームの一員のような形で接していたと思います。
こちらの依頼内容への理解も早くて、調査方針についても提案をしてくださるので、非常にありがたかったです。
山本さまそうですね。本当に人数も時間も手間もかけて対応していただいていると思います。
プロジェクトが進めば進むほど、コミュニケーションが楽になっていきましたか?
山本さまはい、私たちが求めるものに近いものがすぐ出てくるようになったと言いますか、説明が簡単になっていると感じました。
英語でのコミュニケーションによるハードルや、ストレスはありませんでしたか?
黒田さまアナリストによって英語が聞き取りにくいこともありましたが、その時には通訳の方にきちんと対応していただきました。
通訳の方も相当能力が高いと思いますね。彼が我々の意図を正しく伝わるように配慮した表現をされてたので、非常に助かりました。
KnowledgeStoreをおすすめしたい企業
最後になりますが、もしKnowledgeStoreをおすすめするとしたらどのような企業さまに向いていると思われますか?
上田さま弊社のようにプランニングとデベロップメントを一緒にやらざるを得ない企業にはニーズが高いと思っています。
プランニング専門部署があって各事業部署にハンドオーバーしている体制の企業よりは、プランニングからアクションまで一気通貫で対応したいという企業におすすめしたいかな。
山本さま弊社と同じようなニッチな製品や中間材なども扱っていて、市場の情報の少なさに直面している企業ですね。
黒田さま市場調査に自社のリソース(時間と労力)を割くことができない企業におすすめします。
また、顧客の意見・ニーズを汲みとって開発を行うことができる企業に向いていると思います。