世界のメジャー企業が頼る先端技術市場の調査エキスパート集団
最新テクノロジーの情報ニーズの高まりに着目し、2009年に創業
MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ社)は市場調査やコンサルティング事業を手掛ける企業として2009年にインドで創業しました。本社を置くマハラシュトラ州・プネは「東のオックスフォード」と呼ばれ世界の最先端技術が集まるITパークやBPOセンターなどが立ち並ぶ学術都市であり、日本企業も数多く進出しています。
MarketsandMarketsのファウンダー兼CEOであるSandeep氏は、その創業への想いを以下のように語っています。
「創業前に20年間コンサルタントとして、さまざま業界の調査・経営コンサルを行ってきました。その経験を通じて、企業が売上高を減少させてしまうのは外部要因とは限らないということに気づいたのです。どのマーケットのどの最新技術が自社の相対するマーケットにインパクトを与えているのか、正確に把握できていないことが問題でした。
MarketsandMarketsは市場調査やコンサルティング事業を手掛ける企業として2009年にインドで創業しました。本社を置くマハラシュトラ州・プネは「東のオックスフォード」と呼ばれ世界の最先端技術が集まるITパークやBPOセンターなどが立ち並ぶ学術都市であり、日本企業も数多く進出しています。
業界に精通した約800名のアナリスト
MarketsandMarketsには約800名のアナリストが在籍していますが、その8割は修士課程を卒業、6割はMBAを取得しており、インド工科大学出身者など約14億人の人口を誇るインドのトップ層であるといっても過言ではありません。アナリストの大半は、エレクトロニクスや自動車など各専門業界での経験を経てからアナリストへ転身しており、既に業界経験が15~20年以上となるスペシャリストも数多く在籍しています。
化学産業のリサーチ責任者であるNeeraj Verma氏もアナリストの一人です。
「材料研究において9年間のキャリアを有し、その後8年間は戦略コンサルタントとして、化学産業や食品産業、エレクトロニクス産業などの企業プロジェクトを担当し、キャリアを積み上げてきました。
私はMarketsandMarketsの強みは業界を横断したグローバル調査が可能なことだと感じています。どの市場も単独では成り立たず、すべての市場は他の市場と因果関係があります。技術の変化は非常に速いですが、その変化が必ずしもクライアントの事業領域から起こるとは限りません。変化の兆しをいち早く捉えて、新技術をどのように取り組むか、事業ポートフォリオをどのように組み替えるかを考えることが重要です。MarketsandMarketsのマルチドメインソリューションは各市場の影響力を考慮しながら市場の潜在的な可能性を推定することが可能です。」
強みは、情報の信頼度を高めるプロセスの構築に大きな力を割いていること
MarketsandMarketsは約800名のアナリストを、産業別の調査チーム、横串で品質を管理するチーム、レポート内容を校閲するチームにより編成しています。調査先にヒアリングした際の音声データは独自のシステムにて管理し、レポートを発行するまでに5段階の確認プロセスを設け、各プロセスの中で調査リーダーが承認したもののみ、レポートして発行することで品質を担保しています。
[ レポート完成までのチェックプロセス ]
MarketsandMarketsは、創業から調査レポートの販売と、コンサルティングサービスを提供し、グローバル市場から高い評価を得てきました。順調に業績を伸ばす最中、2017年にMarketsandMarketsはリスクを取り、事業に大きな転換を試みました。その際に開発されたのがKnowledgeStoreです。
エンジニアリーダーであるRajat Kumar氏は、KnowledgeStoreを以下のように語ります。
「KnowledgeStoreでは、アナリストの調査内容をデータベースとして情報を格納し分析しているため、通常の調査レポート購入では難しい、各産業の横断分析や、企業同士の参入市場の比較などが可能です。これは調査データとITを組み合わせて実現した新しい価値であり、クライアントが新規市場開拓や新製品の開発方針を決める際に貢献できると信じています。また、KnowledgeStoreの機能は、クライアントのフィードバックなどを参考に、20名以上のエンジニアが短期間でアップデートしており、日々進化しています。クライアントに快適に使用いただけるように、ユーザーインタフェースにこだわっているため、初めて利用する方でもすぐ使いこなすことができるでしょう。」
グローバル企業からの厚い信頼
MarketsandMarketsのアナリスト達が各業界の専門家や企業への直接的なヒアリングなどで集めた一次情報に基づいて作成した先端技術市場の調査レポートは、Forbes Grobal 2000に掲載される様な名だたるグローバル企業からも多大な信頼を集めており、既に約10,000社への販売実績があります。
MarketsandMarketsとコンサルティング契約を結ぶ企業向けサーバを製造する企業のグローバルディレクターは、彼らのサービスを次のように評価しています。
「現状の収益は参入済みの成熟市場から得られていますが、技術革新が急速なペースで進むことで、将来の収益は成長過程にあるニッチ市場からもたらされることが予想されます。高成長のニッチ市場に焦点を当てているMarketsandMarketsは、破壊的な技術が自社のビジネスにどのような影響を与えるかだけでなく、それが我々の顧客のビジネスや顧客の顧客にどのような影響を与えるかを理解するのを支援してくれます。また、MarketsandMarketsは、当社のエコシステム全体をマッピングすることで、潜在的な需要を掘り起こし、将来の収益機会を先取りして特定することで競争上の優位性を獲得できるよう支援します。複雑化したビジネス環境の中で、客観的事実に基づくこれらの情報は、意思決定をするうえで非常に役立っております。」
日本のマーケットに対する考えと、進出の狙い
MarketsandMarketsの経営幹部は、日本のマーケットに関してこの様に語っています。
「グローバル市場は今後も高い成長性でGDPが伸びていく予測がなされている中で、残念ながら日本市場は今後50年GDPが停滞すると予測されています。日本企業が収益を成長させるためには、グローバル展開は不可避でしょう。
日本企業は高い技術力を持っていますが、自ら開発する“自前主義”へのこだわりが強すぎるゆえにグローバルな変化に追従しきれていないように感じていました。しかし近年は世界で活躍できるスタートアップの誕生やベンチャーキャピタルによる投資の増加など、ビジネスシフトが加速してきています。
より多くの日本企業が、その優れた技術力を成長性の高い産業分野に適切に投資することが必要だと考えた私たちは、本格的に日本企業を支援するために2019年12月にオリックス社と提携することを決断しました。言語の壁を解消するため、日本企業向けのクライアントサービスチームも新たに組織しました。バイリンガルスキルを持つチームメンバーが複数おり、日本語でのコミュニケーションが可能な体制を整えております。
日本企業の高い技術力を持って作られた商品が、今後もグローバル市場で高いプレゼンスを上げることができるように、我々は全面的に支援していきたいと考えています。」
オリックスも注目した、KnowledgeStoreのマーケットインテリジェンス
オリックスは、自身の役割をお客さまの企業としての成長に資するリスクテイカーと捉え、お客さまの事業の変遷とともに自らの事業を柔軟に変革させてまいりました。激変する現在の経済環境の中で、お客さまは極めて難しい経営判断を日々迫られています。変則的な成長曲線上にいらっしゃる企業さまの意思決定と、そのマーケティングインテリジェンスプロセスを支援できるKnowledgeStoreには大きな期待を寄せております。